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【勉強の挫折対策その4】SNSの「勉強垢」に潜むワナ。なぜ他人の頑張りを見ると、自分の心が折れてしまうのか?

  • 執筆者の写真: 応援する者
    応援する者
  • 5月24日
  • 読了時間: 4分

高校や大学の受験、あるいは大人が受ける難しい資格の試験。これらに合格するために一番大切なものは何だと思いますか?「頭の良さ」でしょうか。それとも「良い参考書」でしょうか。


実は、一番大切なのは「毎日コツコツ、何ヶ月も勉強を続ける力」、つまりメンタルの維持です。試験勉強はいわば、ゴールの見えない長い長いマラソンです。


しかし最近、このマラソンの途中で、自分から走るのをやめてしまう(挫折する)人が増えています。

その原因の多くは、意外にも「SNS」にあります。X(旧Twitter)やInstagramにある「#勉強垢(べんきょうあか)」という、勉強の記録を載せるアカウント同士のつながりが、受験生の心をポキッと折ってしまうのです。


一体なぜ、応援し合えるはずのSNSで心が折れてしまうのでしょうか? その仕組みをのぞいてみましょう。


1. SNSに映るのは、他人の「映画の予告編」

SNSを開くと、「今日も10時間勉強した!」「模試でA判定(最高ランク)を取った!」というキラキラした投稿や、きれいに整理されたノートの写真が次々と目に飛び込んできます。


これらを見て、多くの人が「みんなすごいな、それに比べて自分は……」と落ち込んでしまいます。


でも、ちょっと冷静に考えてみてください。SNSに投稿されるのは、その人の生活の「一番カッコいい瞬間」だけです。

サボってゲームをしてしまったことや、テストで悪い点を取って泣いた姿をわざわざ世界中に発信する人はほとんどいません。

つまり私たちは、他人の**「映画の予告編(最高に面白い部分)」と、自分の「泥臭い日常の本編(退屈で泥臭い部分)」**を比べて落ち込んでいるのです。これが、SNSが引き起こす最初の勘違いです。

2. 心がポキッと折れる「4つのステップ」

他人の「予告編」を見続けていると、勉強のやる気はどんどん吸い取られていきます。心が折れるまでは、次のようなステップをたどります。


① 「自分なんてダメだ」と思い込む(自信の低下)

すごい人ばかりを見ていると、「自分には才能がないんだ」「いくら頑張っても追いつけない」という無力感に襲われます。

「どうせ無理だ」と思うと、机に向かうこと自体が嫌になってしまいます。


② 焦って計画がめちゃくちゃになる(空回り)

周りが進んでいるように見えて焦ると、自分のペースが守れなくなります。

「あの人が使っている難しい参考書を買わなきゃ」「睡眠時間を削って夜更かししなきゃ」と無理をした結果、頭に入らず、体も心もボロボロになって燃え尽きてしまいます。


③ スマホが気になって集中できない(脳のバグ)

SNSで「いいね」をもらうと、脳はゲームでレアアイテムをゲットしたときのような快感を覚えます。

すると、勉強中も「自分の投稿、みんな見てくれたかな?」「ライバルは今何時間勉強したかな?」と気になり、集中力がブツブツと途切れてしまいます。


④ 目的がすり替わる(見栄の張り合い)

本来の目的は「試験に合格すること」だったはずです。

しかし、いつの間にか「SNSのフォロワーに、頑張っている自分をアピールすること」に変わってしまいます。

これでは、中身のない「見せかけの努力」になってしまいます。


3. 長いマラソンを走りきるための「2つのルール」

短い100メートル走なら、隣のレーンの選手をチラチラ見ながら「負けるもんか!」とスピードを上げることもできるでしょう。しかし、受験という長いマラソンでそれをやると、途中で息切れして倒れてしまいます。


マラソンで一番強いのは、周りに惑わされず、自分のペースを淡々と守れる人です。SNSのワナにはまらないためのルールは2つだけ。


  • スマホを物理的に遠ざける: 勉強中はスマホを別の部屋に置く、アプリを消すなど、SNSを見られない環境を強制的に作ること。


  • 比べる相手を「過去の自分」にする: 「1週間前の自分より、解ける問題が増えた」「先月の自分より、単語を覚えた」という、自分の成長だけを見つめること。


おわりに

試験の合否を決めるのは、画面の向こうにいる見知らぬライバルではありません。

本番の日、あなたの目の前にある試験用紙と、これまでに積み上げてきたあなた自身の力です。

他人のタイムラインを眺めるのはやめて、「自分だけのタイムライン」をコツコツと進めていきましょう。

昨日の自分をほんの少し超えること。その地味な一歩の積み重ねこそが、合格への一番の近道なのです。

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